脳梗塞(こうそく)からの復帰を目指す大島渚監督(73)が26日、都内のホテルで行われた日本映画監督協会創立70周年祝賀パーティーに出席。01年6月、フランス芸術文化勲章受章式以来、4年8カ月ぶりに公の場に姿を見せた。
大島監督が姿を見せたのは、パーティー中盤。崔洋一監督協会理事長のあいさつに促され、車イスに乗ったまま、夫人で女優の小山明子とともに壇上へ。「主人がまだ言葉が不自由なものですから」と明子夫人が代わってあいさつした。
この日、パーティーに先立って上映された“映画監督に著作権がないのはなぜだ”と訴える70周年記念映画「映画監督って何だ!」にも自宅から“出演”。せりふこそないものの「映画監督は映画の著作権者である」と筆で書く場面がラストシーンとなっている。かつて「愛のコリーダ」公開時、その過激な描写から大幅修正を余儀なくされ、表現の自由をめぐって裁判にまで発展するなど、“権力”と戦ってきた大島監督。言葉を発することはできなかったが、無言で何度もうなずき、最後は少しぎこちないものの手を叩くなど、熱い胸の内を表現していた。