坂上みき 一回り年下外国人と結婚

軽快なおしゃべりでラジオ、テレビに幅広く活躍中の坂上みき(47)が3月25日に結婚する。お相手は来日して7年になるニュージーランド人男性(34)で、彼女の英会話の先生だ。「なれそめですか?3秒で終わりますよ。ハイ、友達の紹介です」と切り出した笑顔は新妻の輝きがピカピカ。今週は「いま、幸せな人」の巻でお楽しみいただきます。

 勘の鋭い人には「アレッ、なんか雰囲気変わったねえ」と突っ込まれるのだとか。自然とにじみ出てくる幸福感はどんなに厚着をしていても隠しようがない。いまは穏やかな気持ちで挙式の日を待っている。

 お相手の母国、ニュージーランドのハミルトンという町。永遠の愛を誓うのはそこの小さな教会だ。知り合って4年目に鳴らすウエディングベル。「友人のヘアメークさんが紹介してくれました」と、確かに3秒ほどで出会いを明かしたが、運命の赤い糸は01年秋のモンゴル旅行からつながっていた。

 「ゲル(テント様の家)みたいなところで日本人の子たち何人かと一緒になったんです。モンゴルの言葉はしゃべれなくても、英語が堪能な子が多くて、ホストファミリーとベラベラ会話を楽しんでいる。私だけしどろもどろ。これは英語を勉強しなきゃ!って思ったんです」

 帰国後、外国人アパートに住んでいた友人のヘアメークさんに相談。紹介してもらったのが伴侶となる男性だった。「“モンゴル行って英語習わなきゃ”っていうのも変な感じですよね」と坂上は笑ったが、人生何が起こるか予測もつかないから面白い。

 結婚を意識したのは1年ほど前。「一緒に旅行する機会がちょこちょこあって、あっ、そんな感じかな、って」と、ちょっぴり恥じらいの表情を浮かべたが、そこから大人の愛をはぐくんでいった。

 既に同居も始めている。会話は英語と日本語のチャンポン。「“英会話すぐ上達するでしょうね”と周りの人からよく言われますけど、逆に教えてくれなくなっちゃうんです。お互いの気持ちがフィーリングで分かっちゃうんでしょうね。また学校行こうかな?」

 のろけをジョークに包んで坂上は笑わせた。

 映画のタイトルではないが、日本の社会も“結婚しない女”が珍しくなくなった。「しないって決めてたわけではないんですよ」と坂上は、47歳の晩婚に照れた。

 「“負け犬”なんて変な言葉もはやっちゃったりしましたけれども、シングルもOK。シングルだけど子供がいて、っていうのもOK。もちろん、結婚して子供がいて、それでいて仕事をしてるっていうのもOK。すべてのありよう、形にいいところもあれば、そうじゃないところもある。そんなことがこの年齢になって見えてきたんです」

 いろいろな生き方がある。女性にとって、結婚が一つのゴールインと言われていたのは遠い昔の話。縁がなければ、シングルもよし。あれば、家庭を築くもよし。悟りといえば大げさだが、47年生きてきて、導き出した人生哲学だ。

 そうは言いながら、こんな本音も口にした。「仕事は充実し、女友達もいっぱいいる。大それた夢を掲げるわけでもない限り、自分の好きなことはひと通り満足できる程度にはできてきたつもり。でも、パートナーがいるという状態だけが不足していた。女にはどんな生き方もあるとは思いながら、経験していない欠落感、そういう思いは正直ありましたね」

 最愛のパートナーの優しさには目尻が下がる。「日本人にはない物の見方とかに驚いてしまうようなこともありますよ」と話し、料理も得意と打ち明けた。「何かお手伝いしましょうかと言っても、自分でやっちゃう人なんです。カレーにしても、お肉も味付けも違う5種類くらい作っちゃう。それも売っているルーを使うんじゃなく、全部スパイスを砕いて作る本格派。みょうがとか野菜で寿司を握ったり、野菜を芸術的に盛りつけたり、本当に大好きなんです」

 ちなみに、カレは坂上が作るボルシチを褒めてくれるという。「高いレストランを食べ歩くというタイプではもちろんありませんが、食事の時間は大切にしています」とおのろけ。どうもごちそうさまです。

 「徹子の部屋」に刺激を受け、この世界に飛び込んだ。大学卒業後、テレビ新潟のアナウンサーからキャリアをスタートさせた。3年で退職し、1年間に及ぶ海外旅行なども経て、90年に上京。軽妙にして洗練されたしゃべりと話題の豊富さで瞬く間に人気を獲得した。

 「東京という場所で仕事をしたかったんです。自分に向いたものは何か、何ができるのかを含めて、東京で勝負したいと出てきたんです」

 オーディションで勝ち取ったラジオの仕事。いまではTOKYO FM「ビューティフル」(月~金)を始め、フジ「金曜ロードショー」のナレーションなどレギュラー番組も多く、加えてテレビの特番にも引っ張りだこ。話していない時間の方が少なそうだが、「特別に声のケアはしていない」というから驚きだ。「ゲストで出演していただくベテラン歌手の方とかにもよく聞かれるんですが、別に何もしてないんですよ。ちょうどいい分量というか、毎日毎日があんばいよくトレーニングになっているようです」と笑う。

 朝帯から午後帯に移ってスタートした「ビューティフル」は4月でちょうど丸4年。音楽、ファッション、映画など常に新鮮な情報を提供し、固定ファンも多い。「ラジオの仕事って、基本的には反応がないところでしゃべりますよね。サイレントマジョリティーというのか、聴いていただいているという意識はありますが、感覚はつかみにくい。だから、これで100%っていうのがないんです。逆に、そういう気持ちが続けられる秘けつなのかもしれません」

 たまにライブの司会の仕事を受ける。こちらはダイレクトに反応が返ってくる。「リアクションがあって面白いですよ。カタルシスが得られるというんでしょうか。このバランスがいいんでしょうね」

 トークの話題に「結婚生活」が加味されるのももうすぐ先。リスナーには20日の放送で報告する予定だ。

 ◆坂上 みき(さかじょう・みき)1959年(昭34)2月15日、大阪府八尾市生まれの47歳。関西学院大学卒業後の82年にテレビ新潟入社。85年に退職後、大阪の毎日放送でキャスター。90年から活動の場を東京に変え、TOKYO FMなどでパーソナリティーやナレーター、司会などテレビ、ラジオで活躍中。特技は乗馬、三味線というが、最近はごぶさた。「三味線はホコリかぶってます」血液型B。

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