桃井かおり難役、余命1年スクールカウンセラー 初挑戦 重病抱えたヒロイン

女優の桃井かおり(53)が、日テレ系の2時間枠「DRAMA COMPLEX」で4月に放送される「たくさんの愛をありがとう」に主演することが25日、分かった。ユーイング肉腫という難病で、余命1年と宣告されるスクールカウンセラーを演じる。悪女役が印象深い桃井だが、難病を抱えたヒロイン役は初めて。「KAT―TUN」の田中聖(20)が生徒役で共演。視聴率30・1%を記録した松田聖子主演「たったひとつのたからもの」のスタッフが制作するもので、注目を集めそうだ。

 映画「SAYURI」(ロブ・マーシャル監督)でハリウッド進出、最近では木村拓哉主演の「武士の一分(いちぶん)」(山田洋次監督、来年1月公開)で叔母役を演じるなど絶好調の桃井が、感動ドラマに主演する。

 同ドラマは疼痛(とうつう)と腫れが出る悪性腫よう「ユーイング肉腫」という難病を患い、余命1年を宣告された鹿児島県のスクールカウンセラー・先間敏子さんが書いた同名ノンフィクション(ごま書房刊)が原作。先間さんは、ドラマ化される日を心待ちにしながら、昨年6月に、52歳で亡くなった。

 ドラマでは、退職した夫を支え、多感な中学生の長男を持つ母親でもある先間さんが、自身の病気と闘いながら、悩める生徒たちと向き合っていく姿が描かれる。

 制作サイドでは「生きる勇気、命の尊さを伝えたい。実在の人の生と死を演じるのは大変エネルギーがいる。そのためには、ハリウッドでも活躍するなど、こだわりと情熱を持った桃井さんにお願いしたかった」と話している。

 「これまで極悪のヒロインは演じてきた」と言う桃井だが、このラブコールに快諾。「何も悪いことをしていないのに、おまえは死ぬんだというところから物語はスタートするんですが、主人公は死に追いつかれないように一生懸命走っている。演じながら、生きているというのは思ったよりも奇跡に近いくらい大変なんだと思いました」と役の重さを実感している。

 先間さんについては「自分の抱え込んでしまった人生に文句を言ったり、怒ったりする人ではなく、やれることを精いっぱいやる人。その生き方が私に移ったら、すごいな、と思っています」と刺激を受けているようだ。

 敏子が最後に面倒を見ることになった高校3年生を演じる田中は「台本を読んで、泣きそうになりました。自分の役は弱さ、もろさに引け目を感じながらも、悪いことに手を染めてしまう繊細な人間。体当たりで挑みたい」と意気込んでいる。

 共演は奥菜恵、サエコ、西村雅彦、浅田美代子ら。

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