モンゴルの英雄、チンギス・ハーンの生涯を俳優、反町隆史(32)の主演で描く初の日蒙合作映画「蒼き狼~地果て海尽きるまで~」(澤井信一郎監督、来年3月公開)の製作発表が29日、都内のホテルで行われた。製作総指揮の角川春樹氏(64)は「全世界で1億人を動員する」との一大目標を宣言。日蒙協力の象徴として、大相撲の横綱、朝青龍(25)が角川氏に出演を志願していることも明らかにされた。
製作費30億円を投入し蒙政府の全面協力を得て国軍5000人、エキストラとして国民2万人を動員、全編蒙ロケで製作される「蒼き狼」。ただでさえ壮大なスケールの作品に、角川氏が空前の目標を加えた。
「公開中の『男たちの大和/YAMATO』は作品として傑作となったが、今回は興行的にも成功させたい。アジアや欧米各国、全世界で1億人を動員したい」
興収50億円を突破し大ヒット中の「男たち-」だが、角川氏には「目標の半分にも満たない」という不満なもの。そして目標達成への強力な助っ人が、朝青龍だ。
横綱は先月、蒙訪問中の角川氏と面会、蒙の伝統楽器、馬頭琴を贈った。「騎馬武将役で」と出演を直訴した横綱に、「馬が潰れるからダメだ」と応えた角川氏だったが、この日の会見で「この映画に出たいと言われてます」と、依然検討中であることを明らかにした。
またスタッフも、角川氏が望む陣容が整った。原作は角川氏の盟友、森村誠一氏(72)。プロデューサーの岡田裕氏(67)は角川映画「復活の日」(昭和55年)で南極ロケ、「天と地と」(平成2年)でカナダロケを指揮した。監督は「Wの悲劇」(昭和59年)の澤井信一郎氏(67)が叙情を描く才を買われ、角川氏の「チンギスの内面や、取り巻く女性も掘り下げたい」という要望に挑む。
さらに、エイベックスの千葉龍平副社長(41)が、角川氏と2人で製作に名を連ねた。「この映画の意味を、エイベックスの支持層である若年層に伝えたい」と千葉氏。同社によるチンギスの側室役の女優オーディションは、4万人近い応募を集め、若い世代への同作の浸透に成功している。
「今回は国内の動員数は考えない。世界と勝負したい」と角川氏。完全な布陣と現役横綱の協力を得て、世界制覇へ打って出る。