劇団ひとり処女小説 争奪戦激化

バラエティー番組などで活躍中の劇団ひとり(29)の処女小説「陰日向に咲く」の映像化権をめぐって争奪戦が行われていることが分かった。版元の幻冬舎には既に大手映画会社を含む7社から申し入れが殺到。本人も「もしコケても僕のせいにしないって約束なら、ぜひとも実現してほしい」と期待を寄せている。周囲からは「本人にメガホンを執らせたい」という声も浮上している。

 1月27日に発売された作品は、ホームレスを切望するサラリーマンや振り込め詐欺に手を出す小心者のギャンブラーら、落ちこぼれの6人を温かい視線で包み込んだ5編の連作短編小説集。編集者によれば、「性交渉の時間も惜しんで」(本人)でパソコンに向かい、1年をかけて完成させた。多くのキャラクターを演じ分ける芝居同様、登場人物はみな人間味にあふれ、人間観察の鋭さには舌を巻かせる。

 既に4万部を突破。文芸評論家の斉藤美奈子氏は雑誌の書評で「ふつうに直木賞を狙えるレベルでしょう」と言い切り、作家の恩田陸氏も「ビギナーズ・ラックにしてはうますぎる」と絶賛。当人は「あまり“予想外の売れ行き”と言われるのは微妙な心境です。ほんの少しぐらい予想しててくれても…」とひとりらしい言い回しで感激している。

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