麻衣、歌手デビュー

スタジオジブリや北野武監督作品の映画音楽で知られる作曲家・久石譲さん(55)の長女、麻衣(年齢非公表)が歌手デビューすることが5日、分かった。父が94年に発表した楽曲「さくらが咲いたよ」をリメーク。8日から音楽配信サイト「iTunes」限定で配信される。幼少時から英才教育を受けてきた麻衣は「ジャンルにとらわれず自分しか表現できないカテゴリーを築いていきたい」とやる気満々。父は「自分が納得いくようにやりなさい」と見守っているという。

 日本を代表する音楽家のまな娘が歌手デビューする。麻衣は2歳からピアノを習い、6歳でNHK東京放送児童合唱団に所属。北野監督作品や今年のアカデミー賞にもノミネートされている「ハウルの動く城」の音楽を手掛けた父の元で、英才教育を受けてきた。透き通った歌声と抜群の歌唱力の持ち主だ。

 所属レーベルの方針で生年月日は非公表で、顔写真も用意されていない。プロフィルはベールに包まれているが、実は誰もが知っている“曲”を歌っていた。父が音楽を手掛けた映画「風の谷のナウシカ」(宮崎駿監督、1984年公開)で、ナウシカの幼少時の回想シーンで流れる―ラン、ラン、ララ~、ラン、ラン、ラン―のメロディーを歌っていた。当時はまだ子どもながら、その歌声は多くのファンの心に刻まれている。

 コーラスグループで歌うなど音楽には携わってきたが、本格的に歌手を志したのは米留学した数年前。「まったく歌う場がなかった。寂しいというのもあって、親しんできた曲に触れたい、ステージに立ちたい、そして歌いたいと思ったんです」。帰国後、作曲活動やライブ活動を本格化した。

 デビュー曲には父が94年に発表した「地上の楽園」に収録されていた「さくらが咲いたよ」を選んだ。「成長して感じ方が変わっても、ずっと色あせない曲だと思った」。3年前に一度収録したが納得がいかずお蔵入り。「この歳になってようやく歌えるようになった」と振り返った。リメークを快諾した父は「とにかく自分が納得いくようにやりなさい」と静かに背中を押してくれたという。   「ポップスやクラシックなどジャンルに固執せず、その時やりたいと思った音楽をやりたいですね」。iTunesの配信に続き、4月発売の所属レーベルのベスト盤「Wonderland Best」にも収録される。夏をめどにライブも予定。年末から来年初旬にかけて初のソロアルバムを発売する。

◆父はヨン様「太王四神記」

 ○…父の久石さんは“ヨン様”こと俳優ペ・ヨンジュン(33)が「冬のソナタ」以来、4年ぶりに出演するドラマ「太王四神記(たいおうしじんき)」(韓国で今冬放送予定)の音楽を手掛ける。高句麗時代の英雄・広開土大王(ペ・ヨンジュン)を主人公に描く壮大な歴史ファンタジー。総制作費430億ウォン(約52億円)は韓国ドラマ史上最高額。日本を始め全世界90か国に配給される予定。

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