中国、台湾で人気NO1の中国系アメリカ人歌手ワン・リーホン(29)がこのほど、台湾のドーム型体育館、台北小巨蛋(小ビッグエッグ)で“アジアツアー”をスタートさせた。新アルバム「Heroes Of Earth/蓋世英雄」(4月5日発売)を引っ提げてのステージで、中国伝統演劇「京劇」とラップを交えた“京劇ヒップホップ”を披露。4月18日から2度目の来日公演(3か所3公演)を行うリーホンは、「いつか東京ビッグエッグ(ドーム)でやってみたい」と“本家”での公演を目標に掲げた。
京劇のお面をかぶったダンサーと、ヒップホップダンサーが激しく躍動する。DJのリズムに乗り、高速ラップを繰り出すリーホンが加わった。新アルバムで試みた、伝統と革新の合体形“京劇ヒップホップ”が鳴り響くと、会場は大歓声に包まれた。
アジアで絶大な人気を誇るリーホン。前作「心の陽 心中的日月」は中国、シンガポール、韓国、日本など8つの国と地域で発売され、計100万枚を超える売り上げ。「Heroes―」も、4月5日の日本発売を前にミリオンを達成。同じ台湾歌手ジェイ・チョウ(27)と「華(ファー)流2トップ」の地位を不動にしている。
約2年半ぶりの台湾公演は、日本や韓国、上海からもファンが集結。リーホンは「謝謝、カムサハムニダ」と各国の言葉で感謝し、日本語で「ありがとう」と続けた。
6歳から続けるバイオリン、8歳で始めたピアノのほかに、ギター、ドラム、中国古典楽器の二胡を演奏し、芸達者ぶりを存分に発揮。180センチの長身を生かしたダンスであおり、しっとりとバラードを聴かせる。全33曲、3時間の“リーホン・ワールド”を展開し、1万4000人を圧倒。来月の日本公演に弾みをつけた。
公演後、スポーツ報知の取材にリーホンは「京劇という素晴らしい伝統を、ポピュラー音楽を通じて若者にも知ってほしかった」と説明した。来日公演は2年ぶり。愛知厚生年金会館(4月18日)から、大阪厚生年金会館(同19日)、東京・NHKホール(同21日)と回る。京劇ダンサーが宙乗りするオープニングなど「同じようなステージを見せたい」と意気込んだ。
アジア各国からPR活動や公演以来が殺到。日本本格進出をうかがいながらも、大規模ツアーを行えないほど多忙だ。拠点とする台湾で、昨年末オープンした「小ビッグエッグ」でのライブは2日間で2万8000人を集めた。リーホンは「いつか東京ビッグエッグ(ドーム)でやりたい」ときっぱり。進化した京劇ヒップホップを、5万人の前で披露することを約束した。
◆ワン・リーホン(王 力宏)1976年5月17日、NY生まれ。29歳。94年に、祖父の見舞いに訪れた台湾でソングコンテストに参加、スカウトされ95年にデビュー。03年にシングル「たった一人の君へ」で日本デビューした。映画俳優として「SPY―N」(02年)で藤原紀香と、「MOON CHILD」(03年)でHYDE、Gacktと共演。今年6月、鈴木京香との共演映画「真昼ノ星空」(中川陽介監督)が公開予定。