リヤカーを引き歩き、世界一周に相当する4万3107キロを旅し、今年度の植村直己冒険賞を受賞した冒険家の永瀬忠志さん(50)が1日、アマゾン地帯900キロの新たな徒歩の旅に出発する。この旅に、テレビ東京が密着し、11月に特番として放送予定。
永瀬さんは19歳の時、宗谷岬から佐多岬までを約2カ月かけて歩き、日本列島を縦断。食料、飲料水などを持ち歩こうと、リヤカーに荷物を積んだ。すでに4代目となるリヤカーには、川渡りで使う木の板も積み、最大重量は220キロになる。永瀬さんは昨年まで、オーストラリア、アフリカ、南米大陸などを踏破した。
「子供のころから自転車で出掛けてたんで、歩いてみたくなった」のが、長い旅への第1歩だった。以来、数百~数千キロ、歩いては帰国の繰り返し。総距離は4万キロを超えたが、03年にブラジルのアマゾン地帯を縦断中、地元民から「ジャガーが出るのでやめろ」と言われ、一部(900キロ)の徒歩縦断を断念。船と車で移動したことが「心残り。欠けたピースを埋めるために再挑戦したかった」。今回はジャガー退治に大きな音の出る笛を用意。「アフリカでライオンに遭遇して怖かった。これで威嚇すれば逃げるだろうと思って」と笛を吹き鳴らしてみせた。