木久蔵&きくお、史上初親子W襲名

日テレ系演芸番組「笑点」でおなじみの落語家・林家木久蔵(68)と長男の林家きくお(31)が07年9月に史上初の親子ダブル襲名を行うことが16日、分かった。現在、二つ目のきくおが、真打ち昇進を契機に「木久蔵」を襲名。木久蔵の新しい名前は「木久翁(きくおう)」が有力で、木久蔵の69歳の誕生日の19日に、会見を開いて発表する。

 05年の9代・林家正蔵襲名、06年の6代目・柳家小さん襲名に続くビッグな襲名が実現する。しかも、落語界史上初の親子ダブル襲名だ。日テレ系「笑点」のメンバー・林家木久蔵と長男の林家きくお親子が来年9月に同時に襲名披露を行うことになった。

 16日に都内で落語協会の理事会が開かれ、現在、二つ目のきくおの“5人抜き”での真打ち昇進が了承された。同時に、父親の名前である「木久蔵」を襲名することも決定。木久蔵は新たな名前を名乗ることになった。世襲制が基本の歌舞伎界では、81年に高麗屋の松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎の親子3代襲名披露が行われたが、落語界では初の快挙だ。

 当初は、木久蔵が逆に「きくお」を名乗るプランや、公募して決めようという本気とも冗談ともつかないアイデアもあったが、木久蔵の69歳の誕生日にあたる19日に会見を開き発表することに。「笑点」では司会の桂歌丸(70)から“キクちゃん”と呼ばれ、浸透していることもあり、あまり変化のない名前、「木久翁」が有力だ。

 きくおは、木久蔵とともに「親子2代落語会」を開き、さらに、積極的に勉強会で次々と大ネタに挑戦するなど、精力的に活動。その一方で、「いや~ん、ばか~ん…」の“踊り”も継承。父親譲りの「バカキャラ」でのナンセンスな笑いも提供している。

 襲名披露は9月下席(21~30日)の上野・鈴本演芸場からスタート。以後、新宿末広亭(10月上席)、浅草演芸ホール(10月中席)、池袋演芸場(10月下席)と寄席で40日間行われる。

 ◆林家 木久蔵(はやしや・きくぞう)本名・豊田洋。1937年10月19日、日本橋の雑貨卸売商の息子として生まれる。68歳。都立中野工業高校を卒業後、森永乳業に就職するが、すぐに退社。漫画家・清水崑氏に弟子入りする。60年、3代目・桂三木助に入門し「桂木久男」を名乗る。三木助没後に、8代目・林家正蔵門下に移り、61年8月に「林家木久蔵」として初高座。65年に二つ目に昇進し、66年から「笑点」のレギュラーに。82年に「全国ラーメン党」を結成し、会長に。絵画では個展を開く腕前。落語協会理事。

 ◆林家 きくお(はやしや・きくお)本名・豊田宏寿。1975年9月29日、東京生まれ。31歳。玉川学園高等部時代は野球部に所属。玉川大文学部芸術学科演劇専攻在学中の95年10月に父・林家木久蔵に入門し「きくお」。99年9月に二つ目に昇進した。BS日テレ「BS笑点」のレギュラー。今年2月に結婚。12月に第1子が誕生予定。

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