「NHKのど自慢」(日曜後0・15)や「NHK紅白歌合戦」の司会で知られる同局の宮本隆治エグゼクティブ・アナウンサー(56)が、4月からフリーになることが29日、分かった。関係者によると、同局の役職定年制度に伴い、3月末で円満退局。今後は局の垣根を越えてお茶の間に名調子を届けることになりそうだ。
安定感のある司会と、さわやかな笑顔にファンの多い宮本アナウンサーが、新たな道に進むことになった。
NHKには特別職の職員は54~57歳に役職から離れる役職定年制度がある。
局長級のエグゼクティブ・アナウンサーである宮本アナは今年で57歳。役職定年後も3年間は委託のような形で局に残って番組出演などを続けられるが、関係者によると、気力、体力ともに充実しているこのタイミングでフリーの荒波に打って出ることを決断。安定よりも“しゃべりの達人”としてフルに活動していく道を選んだようだ。
既に関係部署への報告を終えているとされ、「のど自慢」についてもバトンタッチしたい意向。後任は徳田章アナ(54)らを中心に人選が進められている。
95~00年、紅白歌合戦の総合司会を務めたほか、夏の紅白とも呼ばれる「思い出のメロディー」、「NHK歌謡コンサート」など、同局の看板歌謡番組をすべて長期にわたって担当した実力派。現在は「のど自慢」の司会を務め、全国の歌好きを喜ばせている。
今後の具体的な出演番組はまだ決まっていないが、得意とする歌謡番組はもちろん、情報番組、バラエティー、スポーツなど、これまでの経験を生かしてジャンルにこだわらずに活動していくもようだ。
「ミスターNHK」的なアナウンサーの1人で知名度は全国区。また、芸能界からスポーツ界まで幅広い人脈の持ち主でもあり、引く手あまたとなるのは必至だ。
▼宮本 隆治(みやもと・りゅうじ) 1950年(昭25)10月8日、福岡県生まれの56歳。慶応大卒。73年にNHKに入局し、初任地は北海道の帯広放送局。「ひるのプレゼント」「サンデー・スポーツタイム」「土曜スタジオパーク」などを担当。「思い出のメロディー」は95年から04年まで10年連続司会、「NHK歌謡コンサート」は95年から02年まで7年間担当した。
≪NHK→フリー森本、草野氏ら≫NHKを退局し、フリーとなった男性アナウンサーには森本毅郎(67)、草野仁(62)、大塚範一(58)各キャスターらがいる。いずれも安定した司会ぶりと全国的な知名度で民放に活躍の場を広げた。草野満代(39)、久保純子(35)、膳場貴子(31)ら女性アナウンサーをめぐっては、民放各局が争奪戦を繰り広げた。