奄美大島出身の歌手・中(あたり)孝介(26)が10月公開の台湾映画「Rainbow Seven」(原題・海角七號)で俳優デビューすることが21日、分かった。田舎町でバンド活動する7人の群像劇で、「人気歌手・中孝介」という本人役。サミュール・ウェイ監督(38)が、昨冬の音楽イベント(台北)に出演した中の歌声にほれ込み抜てきした。また、中のメジャーデビュー曲「それぞれに」が劇中歌として流れる。
中が台湾映画で俳優デビューを飾る。「Rainbow Seven」はベビーシッターや警察官、月琴師匠の老人、おてんばな少女ら7人が、田舎町でのバンド活動を通して、それぞれの人生を見つめ直す物語。中はコンサートのため田舎町にやってきた「売れっ子の日本人歌手・中孝介」として出演する。
中と台湾は縁が深く、昨年11月発売のアジア向けアルバム「触動心弦」が、ヤフー台湾チャート1位を記録。デビューシングル「それぞれに」は、香港の人気俳優・アンディ・ラウ(45)がカバーし、アジア全域で発売したことで、中の名前も知れ渡ることになった。
サミュール監督はカンヌ映画祭で監督賞を受賞したエドワード・ヤン監督(59)の助手経験がある実力派。昨年12月の音楽イベントで初めて中の歌声を聴き「感動した。今回の映画は音楽を通じて人に元気を与えたい作品。中の歌声には、元気を与える不思議な力がある」と、演技未経験の中を抜てき。「それぞれに」を劇中歌に起用するほれ込みようだ。
映画のクライマックスは、中のコンサート会場でのシーンという重要な役どころ。中は「本人役ですので、素の自分の姿が出せたらと思います。日本の代表として、しっかりと良い演技をして精いっぱいやりたい」
ファン・イー・チャンら台湾人気俳優が総出演し、語学留学中の日本人女優・田中千絵(25)も出演。中は5月23~31日まで現地撮影に臨む予定で「台湾のキャストの皆さんと会うのが楽しみですし、映画撮影の現場が初めてなので、とても楽しみ」と話した。10月末に、台湾では大規模上映となる30館で公開予定。最終的に日本を含むアジア全域での上映を目指している。
◆「花」がオリコン初登場自己最高の19位マーク デビュー2年目の中は“本業”の歌手でも飛躍を遂げた。3枚目シングル「花」が、オリコンチャートで自己最高となる初登場19位をマークし、過去2作で記録した50位を大きく更新した。シンガー・ソングライターの森山直太朗が作曲し、中も「人の心にずっと残る作品」と意気込んでいる。